IoTシステム構築では、特にエッジ(現場)側の電源の確保が課題になることがあります。今回はその電源に関係することをお話ししたいと思います。

インターネットにつながる「もの」(環境)に求められる要件

「もの」がインターネットにつながるIoTですが、当然ですが、データを取得する、また通信するには、必ず電力が必要になります。

IoTシステムでは、もともと電源がない環境で、データを取得したいケースが多くあります。その際、データ取得にはセンサーが必要になります。

しかし、センサーを動かす(データを取得する、また通信する)には、電力確保が必要となり、それが検討の最初のハードルとなります。

つまり、要件として、エッジ側のセンサーへの電源供給があげられます。

IoTにおける電力供給の実際と理想形

では、どんな形でも電力供給ができればよいのかというと、そういうわけではありません。

電力供給といえば、電池(バッテリー)やコンセントなどの電源が思い浮かびます。

ただ、電池は電池交換のメンテナンスが必要ですし、取得したいデータや、データ通信頻度によっては、数日も持たないというケースも起こります。バッテリーで電力容量を確保しようと、今度は重量、筐体全体のサイズの面からセンサーそのものの設置難易度が上がってしまします。

コンセントは電源ケーブルが必要となります。このケーブル配線も非常にコストになります。ケーブルそのもののコストも(思ったより)かさみますし、配線場所によっては専門業者による作業が必要になります。例えば、屋内では、運用上、壁の内側での配線が求められるケースがあります。屋外では、防水は当然のことながら、埋設配線や空中配線も考えなければならないケースがあります。どちらもS/Wだけではなく、H/Wまた電気工事の専門知識が必要になってきます。

これらを踏まえて、連続的・長期間な運用が前提となる、IoTシステムにおける理想的(低コスト)な電力供給を考えると、以下のようなポイントがあげられます。

 ①設置が簡単にできる

 ②メンテナンスに手間がかからない

 ③それを実現するデバイスが容易に入手できる(コスト、流通等)

では、それを実現することは可能なのか、どうすれば実現できているのかについて、エイムネクストの知見に基づいて、解説していきたいと思います。

が、長くなってしまったので、今回は一旦ここまでとし、続きは次回にて。

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