はじめに

前回まではCursorを使用した基本操作、ゲームの実装などを行いました(前回の記事はコチラから)。
昨今では様々なAIエディタがリリースされており、今回は別のエディタである、Roo-Clineを使ってみようと思います。
「Roo-Cline」 (ルークライン) は、「Cline」 (クライン) を基に開発された、VSCodeで利用可能な、AIによるコーディングまたは周辺作業のアシスタントを行う拡張機能です。
VSCodeの拡張機能なので、Cursorと比較してセットアップが簡単です。

Roo-Clineを触ってみた

VS Codeにもインストール可能ですが、前回まで使用していたCursorにプラグインとしてRoo-Clineを追加してみます。
インストール後、以下のような設定を行います。
Cursorと異なり、明示的にAPIプロバイダーを指定したうえで、APIキーの設定が必要になります。
今回はOpenRouterを使用しています。

Cursorで使用したプロンプトと同じプロンプトを使用し、出力されたファイルについて比較を行います。
使用したプロンプトは以下です。

Pythonで書籍管理システムを実装してください。
本の情報は、本ID(キー情報)、タイトル、著者(複数名可能)、ISBNコード、版を含めてください。
DBはPostgreSQLを使用します。

Curosorの場合はこちら。Test.pyに対して簡易的な実装を行ってくれました。

Roo-Clineの場合はこちら。

Cursorとは異なり、3つのpyファイルとREADMEを作成してくれました。
今回の場合はCursorより優れたアウトプットを出力してくれました。

コードのサンプルは以下です。

おわりに

昨今では、Cursor、Cline以外にもWindsurfといった新しいAIエディタが次々とリリースされています。
業務で使用する場合は、それぞれのエディタの特徴を把握し、比較検討を行う必要があると感じました。
次回より、より実務的なCursorのコードベース機能について深堀を行う予定です。