以前 AI に関する法律やガイドラインを地域毎に紹介しました(記事はコチラから)。
本稿では利用が広がる生成 AI サービス提供側が NG としている行為・事項について、代表的なものを紹介します。

生成 AI サービスにて NG とされている行為・事項

生成 AI サービスによって細かな点は異なりますが、概ね下記のようにまとめられます。  

1. 違法・危険行為の手助け  

例: 爆発物・薬物の作り方、詐欺の文面の生成・拡散
安全教育の一般情報や法令の要旨を解説として聞くだけで、実行手段をリクエストするのは避けるのが望ましいです

2. 性的コンテンツ (特に未成年・ディープフェイク)

例: 未成年が関わる性表現、本人同意のないポルノ合成
アート表現であるなら、成人/本人同意/露骨でない範囲のガイドラインの確認を確認してください

3. 差別・暴力の扇動

例: 特定の人/集団をおとしめる発言生成、テロの称賛・煽動
意図的なリクエストを避けるのはもちろん、意図的ではなくとも、価値観の違いを考慮した中立的な視点になっているか、見直す必要があります

4. プライバシー侵害・なりすまし (生体情報の乱用)

例: 許可のない第三者の顔写真/声での合成動画・音声、位置特定や監視の助長、個人情報の晒し
本人の明確な同意がある素材のみ加工するようにしましょう。

5. 選挙・政治キャンペーンの操作や誤情報づくり

例: ある候補を有利に見せる偽情報生成、ボットでの大量投稿、賛同文の量産
基本的に政治目的の利用には注意が必要です。公的資料の事実要約や争点比較表等を作成した場合には、出典を明示すると安全です

6. 高リスク分野における“AIのみ”の判断(医療・法務・投資など)

例: 症状から診断させる、契約の最終判断を任せる、銘柄の買い指示に従う
最終判断は専門家へ任せるよう、明記されています 生成 AI サービスによっては上記のようなリクエストはお願いしてもやんわりと (あるいは断固として) 断られます。
ただし、意図せずこれらのリクエストをしてしまわないよう、利用者も気にとめておくことが必要です

違反した場合の罰則

先に述べたような行為・事項に抵触してしまった場合、サービス規約の観点から見れば、基本的にはアカウントの凍結や削除、場合によっては損害賠償の対象となる可能性があります。また、他人に損害を与えたり他の法律・規則に違反してしまった場合には、それに応じた罰則や刑罰の対象になる可能性があります。