本日は、芝中学校・高等学校様へのインタビューになります。
同校は、東京タワーからほど近いロケーションにある私立の男子校です。自由でおおらかな校風が特徴的で、生徒主体で行われる学園祭は生徒一人ひとりの情熱や個性が詰まった名物イベント。生徒たちはそういった学校行事を全力で楽しむ一方で勉強への熱意も高く、先生の熱心な学習指導・進路指導のもとで例年高い進学実績で有名です。
そんな芝中学校・高等学校様にも、熱中症アラートシステムを導入、活用いただいており、導入を推進頂いた事務局長のT様にお話を伺いました。

Q:
まず、システムの利用状況について教えて下さい。
A:
当校のグラウンドに1台導入しています。そして、熱中症アラートシステムから飛んでくるアラートメールを、グループウェアに自動転送できるように設定しています。
その形にした主な理由は二つあります。当校は、教員が100名以上在籍しております。それらの先生方に共有をするには、コロナを契機に既に業務で導入、活用していたグループウェアとの連携が最も現実的、効率的だと考えたからです。もう一つは、屋外で活動している先生方への迅速な情報提供です。外で活動している先生にも、すぐにアラート通知を確認できるようにしたいという思いがありました。

Q:
当システム導入時にはどのような検討をされたのでしょうか。
A:
まずハンディタイプの計測器を先生方に配る案も検討しましたが、結局、計測を忘れてしまうと意味がなく、常に自動で計測してくれるシステムが必要だと判断しました。
また据え置き型でパトランプが光るタイプの製品も検討しましたが、パトランプが見えないと意味がなく、通信できるタイプのシステムが最適だと考えました。

Q:
次に、WBGT値がアラート基準に達した場合、具体的にどのように対策を行っていますか?
A:
31℃を超えるアラートが発生した場合、日直の先生が校内放送を使って全員に通知します。また、Teamsでの共有も並行して行うことで、先生の誰かが必ずアラート情報を把握できるようにしています。情報担当の先生が「熱中症アラートチャンネル」を設けてくださりアラートが把握しやすくなりました。たとえ気づかずに運動してしまっていても、周囲から「アラートが飛んでいたよ」と知らせられる環境を整えています。

Q:周知することで、サポートできる体制を整えられているんですね。では、先生方個人の利用方法についても教えていただけますか?
A:活動中もスマートフォンを確認できる場合は、アラート通知をその場で確認しているようです。確認できない場合は、活動前にPC等で暑さ指数を確認しています。

Q:
次に、熱中症対策としてどのようにシステムを活用されていますか?
A:
アラートが出た場合は、屋外での運動をいったん中断し、クーリングを行うようにしているようです。これは熱中症予防において非常に重要です。

Q:
実際にシステムを導入されてから、評判はいかがですか?
A:
導入前は「アラートがあれば十分」と思っていましたが、実際には思っていた以上に先生方が日常的に使用いただいていることが分かりました。特にブラウザからリアルタイムで状況を確認されてから、部活動に臨むなどの対応をされている場面を見かけます。

Q:
他にも、システムを活用している場面があれば教えてください。
A:
はい、地学の先生が授業の中でセンサーで取得した当校グラウンドの気温データを、気温変化の実例として使用したいという相談を受け、データを提供しました。実際のデータを活用することで、生徒たちも気温の変化をより身近に感じることができるのではないかという試みです。
Q:
進学校の芝学園様ならではの活用方法ですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
A:
ありがとうございました。

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