OPC UAとは?
OPC UA(OPC Unified Architecture)とは、OPC評議会が定めた産業用通信プロトコルです。OPC UAを使うことで、工場から経営システムまでをネットワークで統合することが容易になります。OPC UAはインダストリー4.0の通信標準に指定されており、産業用通信のデファクトスタンダードとなる可能性が高いと考えられます。
OPCとの比較
産業用通信プロトコルとしては、OPCプロトコルが長らく使用されてきました。新たに作られたOPC UAは、OPCをベースとしていますが、工場内のネットワークにとどまらず産業用ネットワーク全体を統合し、安全な通信を実現できます。
- スケーラブル
コントローラやSCADA/HMIに留まらず、エンタープライズアプリケーションであるMESやEPR、そしてクラウドとの通信までカバーしています。産業用ネットワークの大部分に使用できる標準です。 - データモデル
PLCOpenやMTConnectなど、産業用機器のプロトコルとコラボレーションして情報モデルを定めています。このため、OPC UAに準拠する機器やプログラム間の通信が容易に実現できます。 - プラットフォーム非依存
従来のOPCプロトコルは、Windowsの技術であるDCOMをベースとしていたため、必ずWindows製品を経由する必要がありました。OPC UAは特定のプラットフォームに依存せず、組込みシステムからWindows、Linux/UNIXサーバ、スマートフォンまで様々な機器で動作します。