テストを軽視する現場

「何故確認しなかったのか?」、問題が発生した時によく上司から聞かれるフレーズですが、皆さんの開発現場はいかがでしょうか?
前回と同様に、「障害が発生したにも関わらず確認が行われなかった理由」をChatGPTに聞いてみると、以下の回答がありました。
①関係者への通知不足
②モニタリング(設定や方法)の不備
③確認するためのリソース(人、金、時間)の不足
④問題発生の可能性が予測困難
⑤適切なツールやプロセスの不在
⑥過去の経験からの過信(今回は大丈夫なはず)

筆者が担当する開発現場でも上記同様のことが発生していますが、これに対応する改善策として、以下のようなことを心掛けています。

テストを軽視する現場で心掛けること

a. 担当者任せにしない

開発業務はチーム単位で行うことが多いと思いますが、チームであるといっても実際の作業は担当者に一任され、チームとしての活動(例.レビュー)が疎かになりがちです。
この場合、担当者が経験のある優秀な人であるとなおさらチームとしての活動が少なくなるように思います。優秀な人であっても人である以上必ずどこかでミスが発生します。作業の節目節目においては、少しの時間や手間を惜しまず、チーム全体で成果物をひとつひとつ確認していくことが重要です。

b. 手順書を整備する

1つの作業を同じ担当者が続けていれば、おのずとノウハウが溜まっていくものですが、個人のノウハウではいざという時、例えば体調不良やその他要因で対応出来ないことになった場合、代わりの人に同じように対応してもらうことは難しいです。
そうならないため、同じ生産性や品質が担保できるよう、日頃から手順書を整備しておくことをお勧めします。
手順書には、ノウハウや手順等の正当性や整合性を判断して記載するとともに、チーム内の誰もがいつでも対応できるよう、内容について周知しておくことも必要です。
手順書を整備することで担当者の余計な操作や考えを排除できるので、作業時の問題発生リスクも低減できます。

c. 問題事象と改善案の共有

現場で問題が発生した場合には、当事者およびその関係者に閉じた仲間内で対応することになると思いますが、実際何が起きてどのように解決したのかを全体共有することは大事です。
頭の片隅に記憶として残っていれば、ふと思い当だすこともあったり、情報として残しておけば、その内容を見直すことで、問題発生を未然に防ぐことが期待できます。

まとめ

今回もよくある話や基本的な対応だと思いますが、時代や製品が変わっても人が関わる以上必ず必要になることであると筆者は思っています。

もし品質改善でお困りの方がいましたら、是非お話を聞かせてください。

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