製造現場のIoT化は組立工程のみでなく、部品を作成する成形工程やプレス工程にまで及んでいます。成形工程では品質の高い製品を製造するための成形条件の特定が容易でなく、これまでは人が細かい成形条件の調節を行い試行錯誤で対処してきました。しかしこれら成形条件の管理をIoTで行うことで、人の手を要さない、より現実的な管理が可能となります。成形SmartFactoryでは成形工程から様々なデータを取得することで、この成形条件の管理をサポートします。
成形機だけでなくその周辺機器(金型、温調機など)のセンサーからデータを取得し、成形工程の「見える化」を実現します。例えば成形品1個に対する成形条件と品質データを記録し、そのデータを使って相関分析を行い、良品となる成形条件を導き出します。さらにSmartFactoryは成形条件の変更を監視して、異常時にはリアルタイムで通知することで、成形条件の管理レベルを向上させます。
成形条件管理工数が削減できた
成形条件の変更履歴を全て記録・成形条件をリアルタイムで監視することで、管理のための記録・チェックや不良分析の工数を削減しつつ、成形条件の異常をアラームですぐに認知することができた。 |
ショットごとのバラツキが把握できた
同じ条件でも成形しても、実際の測定値などにはバラツキがあることが把握でき、品質の改善・効率改善することができた。 |
成形品の品質と成形条件の関係を明らかにできた
成形機の設定・実測値と、実際の成形品の寸法・重量の出来栄えや成形不良を比較分析することにより、品質に影響を与えている条件を明らかにして、良品条件の確定や不良品の確実な検出が可能となった。 |