SmartFactoryの導入により、設備の稼働状況、アラーム発生をリアルタイムにモニタリングすることができます。例えば、設備異常が発生したり、加工が完了し段取り待ちが発生した際、そのことを現場のアンドンに表示したり、音や振動で別の場所にいる担当者にそのことを知らせることができます。これにより、作業者が異常や待ちが発生したことを即把握し対応することが可能となり、設備の停止時間を削減することができます。
収集した設備の稼働状況は、稼働時間、マニュアル運転時間、電源OFF時間などに分類して集計することができます。 稼働時間は、切削時間、非切削時間など、より細かく分けて分析することもできます。現状を正確に把握した上で、問題を解決することにより、出来高を向上させたり、本当に効率的な加工を実現していくことができます。
正常加工時の測定結果の標準値を保持し、測定結果と比較することにより、リアルタイムに異常の発生を検知することができます。これを、即時に担当者に知らせることにより、不良が発生する前に、または影響が大きくなる前に、対処することができます。同様に、設備の稼働状況を監視し、異常傾向が出た時点で即時に担当者に知らせることにより、設備故障が起こる前にメンテナンスを行うことができます。
不良品が見つかった場合、その不良品の加工時の加工条件、稼働状況を確認することができます。また、同設備で、不良品を加工した前後で異常は発生していなかったか、変化点はなかったかなど確認することができます。
試作/テストカット時の設備稼働データから、加工プログラム毎の非切削時間などのムダを削減することができます。量産を開始してからも、加工実績から無駄を見つけ、加工標準に反映することで、次の製品での生産性向上を図ることができます。
また、品質検査の結果や、工具、工具の使用期間など、収集している様々なデータを組み合わせ、分析することにより、製造条件・加工条件を最適化していくことで、生産性向上・品質向上を図ることができます。